中山 和正

 私の記憶の中に1つの鮮明な出来事があります。

 おそらく、3、4歳頃のことだったと思います。その日、私は両親に連れられ買い物に出た後に帰宅しました。その後、暫くして起きたのです、地震が。家にあった机や棚は大きく揺れましたが、私は何をどうしたら良いか分からず、右往左往していました。記憶からすると震度は4〜5くらいあったと思います。しかし、当時は何も知らず、どうして地面が動くのか不思議でたまらず、同時に何の前触れも無く突然起きる地震というものに対して恐怖を抱きました。

 その後も北海道南西沖地震や阪神大震災など、日本で死者が出る大きな地震が起きる度にこの思いが何度も去来しました。

 それからまたしばらく経過してから進学するにあたり、私は地震についてより深く勉強できそうな大学・学部を選びました。理由は先述の通り幼少の時から抱いていた地震に対する恐怖などを、その地震とは何かを知ることによって払拭したかったからです。また、古本研究室は地震に限らず地球物理に関連のある分野であれば何でもできそう、というのが魅力的でもあり、選択する上での後押しとなりました。以上から、私は研究室の選択にあったてそれほど深く悩みはしませんでした。地震学に関することを学びたい、という思いでこの研究室を選びました。