佐野ゆう子

 宇宙の中で私たちが知っていることはほんのわずかだと思います。それは神秘に満ちていて、限りない可能性を秘めています。そんな未知なるものに対して、私は小さな頃から憧れの念を抱いていました。でも誰しもそういう思いは持っていると思います。私はそういう思いが人より強かったのかどうかは分かりませんが、興味があったのは事実ですし、この地球学科に入ったのもそういう気持ちからでした。だから、私が地球物理の研究室を選ぶのにほとんど迷いはありませんでした。
 もちろん、私たちが暮らすこの地球にも分からないことはたくさんあります。それに対して、地球物理では様々な論理や解析、実験などを通して、アプローチします。それが行えるようになるためには、たくさんの難しい数式や原理を学ばなければならず、正直私にはよく理解できないことが多いです。まだ研究もやったことがないのですが、きっと思い通りにならないことも多いと思います。そう考えると、自分にできることは本当に少ないなと感じています。しかしもしそれができるようになったら、この広大な大地の動きを、ダイナミックなものとしてとらえることができるようになると思うのです。私はそれも地球物理の大きな魅力の一つだと思います。