自分の研究について  鵜飼啓之

私は現在、過去に行われた衛星探査によってわかっている月の重力分布や地形のデータを使って、月の内部がどんな構造になっているかを推測する研究を行っています。皆さんご存知のように、月にはたくさんのクレーターが存在しています。すべてが同じ年代にできたものではなく、月が誕生して間もないころにできたクレーターもあれば、数十億年後にできたものもあります。今までに行われた研究から、クレーター地域の地下構造は非常に複雑になっていることがわかっています。そんなクレーター地域の地下構造を正確に決定することは、クレーター形成当時の月の状態(温度など)を推測する手がかりとなることでしょう。私が惑星の分野の研究をしようと思ったのは、このようなスケールの大きな未知のものに魅力を感じ、自分の手で研究してみたいと思ったからです。そして研究していく中で、新たになぜ?どうして?という疑問が生まれたり、新しい発見をすることができたりするところに研究の面白さがあると感じています。