2005年8月白山群発地震

白山火山下で8月29日から群発地震が発生しました。白山火山下の地震としては「大きな」地震であるM2〜M3の地震が続発しています。この群発地震の震源域は、定常的に多くの地震が起こっている白山山頂直下ではなく、山頂から1〜2km離れた比較的地震の少ない領域で起こっています。これは今年2月と4月の群発地震と共通に見られる特徴です。

金沢大学地球物理学グループが白山山頂部に設置した地震計でも数多くの地震が観測されました。

白山山頂部で観測された地震数

白山山頂部に設置した地震計で、体に感じない多くの微小な地震が観測されました。下図は1時間ごとの地震数を表しています。8月29日正午から8月31日にかけて約700回の地震が観測されました。比較的大きな地震が起こった8月29日20時、8月30日12時、17時に地震が多いことが分かります。

群発地震の発生領域

群発地震は白山下で起こっている定常的な地震活動域内(点線内)で起こってはいますが、従来自地震活動が集中している山頂直下(灰色)ではなく、その周辺域で起こっています。また、2月(黄色)、4月(青色)、8月(赤色)の群発地震はそれぞれ別の領域で起こっています。

白山山頂部で観測された地震波形

白山山頂部に設置した地震計で観測された地震波形(速度波形)です。振幅のスケール(図右上の棒)は10^-5 m/s です。M2〜M3の地震(図中で地震波形が振り切れている地震)に引き続き、多くの微小な地震が起こっています。

2005年8月29日 19時〜20時の地震波形

2005年8月30日 12時〜13時の地震波形

2005年8月30日 16時〜17時の地震波形

この群発地震に関する情報:

京都大学防災研究所地震予知研究センター

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